広島の旅 5

3日目。

 

この日だけは初めから予定が決まっていて、友人と合流しての尾道観光だった。

いつも新宿西口で待ち合せする友人と尾道駅で会う違和感、無限大。

 

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尾道は私の中で「いつか行ってみたいけど現実的に行くことはないだろうな」スポットの代表的存在だったので、ほんとに尾道に来ちゃったんだなあとなんだかふわふわしていた。

 

尾道駅は近代的で、想像していた雰囲気とちょっと違った。

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駅のそばの海辺の道を歩くとすぐそこに見える向島への渡船があって、自分のこれまでの生活圏にない光景でしばらくその場にくぎ付けになってしまった。

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なんていうんだろうこの感じ。

「ああ、そうなんだなあ」みたいな。

もしかすると見たことも聞いたこともないものよりも、なんとなく知っていたけどはじめて見るものの方が衝撃的なんじゃないかなあ。

正直この時点で「尾道、見たな」と8割方満足していた。

 

しばらく海辺を歩いてからロープウェイ乗り場に向かった。

尾道は猫が多い町とは聞いていたけど最初に見たのはイメージする光景と違ってこんな街中だった。

改装中の店内に夢中…なぜ…

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ロープウェイ、神社の上を通過するのはいいんでしょうか。

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山頂駅。

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勝手に写しちゃってごめんなさいだけどいい写真だなおい。

あと今気づいたけど何かわからないハートの装飾と色のバランスばっちりだなこの人ら。

 

山頂から見る風景もちょっと今までに見たことのないものだった。

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尾道水道とか瀬戸内海に点々と浮かぶ島が見えたりとか、この世にこんな場所があったんだなあ。

 

テンションが上がり、アレルギー持ちの友人の横でひとりみかんソフトを食す。

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申し訳ねえ...でもおいしかったです…

これもいい写真だ…

 

天気もこれ以上ないくらいによく、すべてがキラキラしていた。

こんな世界があるんだなあ…

 

電車も黄色くてかわいいのだ。

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看板の日陰で休む猫。

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一旦山の下に下りた。

ロープウェイの下の神社。

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ものすごいクスノキが生えていた。

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ここまでイメージ上の尾道はどの辺にあるのかな、と思っていたけど神社の横の道に入った瞬間「あった!」と思った。

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完全にありました。

 

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このエリアは観光客も多く写り込みがありすぎてなかなか写真も載せられないけど、歩きながらちょっともうこれは盛りすぎでしょと思っていた。

盛りすぎも何も現実の風景なんだけど、なんていうか誰かが頭の中で空想したファンタジーの街を具現化しましたみたいな。

こうなるともうがイメージが先か現実が先かわからない。

不思議なカフェ的なお店もいろいろあったようだけどなんだか立ち止まることもできなかったな。

 

人が多いエリアを抜けていろいろな小道を歩いた。

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絵にならない場所がない。

 

志賀直哉旧居。

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道の途中にとんでもなくおしゃれな宿泊施設があり、いつか泊まってみたいなと思ったけど怖くて値段が調べられずにいる。

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鋭い視線の猫。

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昔から、実際に行けることはないだろうけど、もし私が尾道を訪れるとしたらどうしようもなく感傷的な気持ちの時だろうな、みたいな思い込みがあり、今回の友人との尾道観光は想像していたのとはまったく違った。

こんなこともあっていいと思う。

それと私はこの時何だったか買いたいものがあって100円ショップを探していて、尾道の街を歩いているとダイソーだかセリアだかのレジ袋を持っている地元民とは何度もすれ違うのでどこかにあるはずなのに見当たらないまぼろしの100円ショップとか言って友人と笑っていたんだけど、なんか夢の中の世界みたいな曖昧な場所じゃなく生活と結びついた現実の世界という実感があったことが印象に残っている。

 

いつか、感傷を連れてこの地に来るのもやってみたい気はまだしている。

 

つづく