6/22の日記
6/22(土)
今日の記事は日記として書くべきなのか? ちょっとした旅でもあったけれど...まあいいかどっちでも。
きのう勢いで湘南のあたりに泊まってしまって夜は気づかなかったけど朝カーテンを開けたら江の島が見えていた。
低層で景色が良くないから安いプランだったのに。まあ確かに景色はあれだけど。
いつもなら海のそばに泊まったら早朝から海を見に行くんだけど今回は本当に疲れ果てていたし遊びに来たというよりは逃避だったから朝はホテルの部屋でのんびり過ごした。
何かよく確認せず予約してしまったけどダブルの部屋だったのかな、枕もふたつだったしアメニティも全部2個ずつだった。
とにかくベッドが大きくて、あんなベッドで毎日眠れたらいいのに…もちろんひとりで。
辻堂駅の発車メロディが浜辺の歌だった。私の好きな曲だ。
調べたら林古渓が辻堂の海岸を散歩した思い出を歌詞したとのことで、海岸まで行ってみればよかったな。
藤沢駅で江ノ電の一日券を買ったのでこれまで行ったことがない場所に行ってみようと思い、腰越駅で下車して小動神社に行ってみた。
昔満福寺には行ったことがあったけど港の方には行っていなかった。
ところで今日は雨の予報だったけどちょっとくらい天気が悪い方が人も少なくてよいだろうと軽く考えていたらちょっと悪いっていう天気じゃなかったし人も普通に多かった。
とにかくまだ一日が始まったばかりなのにとんでもない雨に降られて一瞬で靴がびしゃびしゃになり一日足元がつらかった。
靴だけじゃなく全身ずぶ濡れになったけど服は乾きやすい素材だったので助かった。
とにかく身動きが取れないほどの雨だったので小動神社の軒下でしばらく雨宿りさせてもらった。
当然ながら神社は誰もいなくてこういう時の特別感が嫌いではなかったりするから困る。
しばらく海を眺めながら砂浜を歩いて一度鎌倉高校前から電車に乗ろうとするといつものことながら今日も駅の周辺でたくさんの写真を撮る人たちであふれていた。
ほとんどが海外の人で何かの聖地巡礼のようなんだけど一体何だろう?
江ノ電は混雑していたけど座れてしまい、おなかはすいたし全身びしゃびしゃで不快だしもう帰ってしまおうかなとちょっと思って一旦鎌倉まで行った。
駅前のマックでお昼を食べたけどこの店の店員さんの働かされ方があんまりじゃないか? 私あんなところでのんきに食事する気になれない、なんか申し訳ない気持ちになってしまって…
靴はだめだけど服が乾いて少し元気を取り戻したのでもう一度海を見に行くことにして、先ほどは砂浜の海を見たから今度は磯を見ようと稲村ケ崎へ行った。
岩場に砕ける波が見たかったんだけど稲村ケ崎の海岸は記憶していたほど岩も波も荒々しくなかった。
岩の突端まで行って波を見ていたけど足元が雨に濡れてつるつるしていてかなり危険だった。
いろんなところで書いているけど私は源実朝の「大海の磯もとどろに寄する波割れて砕けて裂けて散るかも」の歌が大好きだ。
大学生の時はいくつかあるこの歌の解釈の中でも「単純に自然のダイナミックさに感動している」という説が正解だと思ったし、その素直さが好きになったきっかけだった。確か卒論でもこちらの説をとったと思う。
でも年々考え方が変わっていって今では「砕ける波に自分自身を投影している」としか思えない。というか実際に実朝は何を思ってこの歌を詠んだか知らないけどその解釈がもう私のものだ。自分で歌が詠めないからって他人の歌に乗っかってごめんねという感じだけど。
私が海辺の強風にさらされるのが好きなのもちょっと近い感覚じゃないかと思う。
大きな力でばらばらになって散ってしまいたいような。
稲村ケ崎の公園の方には今まで行ったことがなかったので階段を上って行ってみた。
足元はとても悪かった。
今日は天気が悪いから見晴らしがいいとは言えなかったけどアジサイがたくさん咲いていた。
今までアジサイがあまり好きではない、というか興味が持てなかったけど、今日たくさん見て、特にガクアジサイはちょっとかわいいような気がした。
アジサイのそばに見たことがない花が咲いていて、自分でもなぜかわからないけど魔法でも使えそうな花だな、と思っていたらその場ですれ違った人が「この花何だろう、魔法の粉が…」みたいなことをを言っているのが聞こえて不思議だった。
こういう植物が魔法に関係する何かを私もその人もどこかで見たんだろうか。
もう一度砂浜の海も見たくなり七里ガ浜まで歩いた。
海っていくら見てももう十分、これでいいや、っていうことがない。
雨は止んでうっすら日も差し始め、日よけグッズを一切持っていない私はちょっと厳しくなってきた。
波打ち際で波が一番盛り上がって落ちる寸前、一瞬海底が透けて見えるのがおもしろくてそれをずっと見てしまった。
人があまりにも多いので、純粋に海が見たいだけなら湘南や鎌倉でなくても良いかもしれない。
電車で海沿いに出られるのと、景色の良さでまた行きたくなるんだろうけど。
帰宅したら先日注文していた香水が届いていた。
想像を超えた量の少なさだったけど試してみたらとても良い香りで、さっそくレギュラーサイズで買おうかなと思っている。
また生き延びてしまった。