植物Special
今日はたくさん植物を見た。
ツイッターにだらだら連投するのもご迷惑かと思いましたのでブログにまとめることにする。何がスペシャルなんだかわからないけど。
毎年この季節に思うことだけど桜や梅、バラなどと違ってキンモクセイの名所というのは聞いたことがない。
だいたいあれは人ん家の庭とか施設の敷地内とかに植えられているものであえて観賞に出かけるような植物ではないのかもしれないが、帰り道でふわっとにおうくらいでは物足りず、浴びるように嗅ぎたいというのはキンモクセイシーズンにいつも思うことだった。
植物園ならばそういった環境があるのでは? と踏んだ私はいつもの植物園に向かった。
園の季節の花だよりを確認すると確かに今月の花としてキンモクセイは載っていたけれど、場所については「各所」と記載されているだけだった。やはりあえての「キンモクセイ園」のようなものは存在しないということだ。
これはなぜなんでしょうね?
とにかく園内を歩き始めると探す必要もないくらいあちこちにキンモクセイの木はあって、しかも植物園のキンモクセイはどれも巨大だった。
大きすぎて写真に収めるのが難しい。
木の下ではちょっとマスクを外させてもらって浴びるように嗅いだ。
においは写真にも写らないし持って帰ることもできないのが残念だ。
おなじみの植物園なのでお気に入りスポットがあって、いつも写真を撮る。
海外に行ったこともないし実際どうなのかわからないのにこの風景が外国みたいだなといつも思う。もしかすると以前ここのベンチで「八人のいとこ」を読んだせいかもしれない。
いつもあまり人がいないし好きだなあここは。
園内のあちこちで彼岸花が咲いていた。
探すつもりもないのに赤い花が遠くからでも目をひく。
彼岸花の群生は何か意味深な感じがする。意思を持って集っている雰囲気がある。
遠くから見てオニバスってあんなすごい色の花が咲くんだ、と思って近づくとそれはなんらかのネットの色で、花は白だった。
萩にススキで秋の盛り合わせという感じ。
裸の状態でうねうねした不気味な姿しか見た記憶がなかったサルスベリがきれいな花を咲かせていた。
色の濃さの異なる花の重なりも美しかった。
ただ、サルスベリは夏の花らしい。盛りはすぎていたのかもしれない。
秋バラはまだ少し早いようだった。
バラがまだそこまででないせいかいつもいっぱいのバラ園のベンチも空いていて少し読書をした。
思い出のマーニーの上に落ちる木漏れ日がスポットライトのよう。
植物園を出て、移動した先でもまた彼岸花。
高い場所が好きなので上っていくと城跡で、そこにもまた植物があった。
ソバ畑。
ソバの花は可憐だな。
名前を忘れてしまった大きなふわふわ。
たくさんの人が遊んでいる芝生広場の端まで歩き、少し道を回り込むとたぶんだれも知らない秘密の場所があった。
あの世への道標。
道の先は竹林になっていて雰囲気たっぷりだったけれど、フェンスがあってあの世への通り抜け不可だった。
また移動をして川沿いの公園へやってくると季節感を狂わせるような光景があった。
なんだか春のようだ。
キンモクセイとは違って彼岸花には名所という概念があり、昨年に引き続き今年も訪れた。
今日すでに十分すぎるほど彼岸花を見ていたけれどやはりこれだけまとまって咲いていると圧倒される。
スマホのカメラで撮る時に少し明るさを落とすときれいに写る気がする。
遠目に見ると血の池地獄みたいだな。
人々の密集具合がわりと気になったので早々に離れた。
名も知らぬ花がたくさん咲いていた。
秋は花盛りなのだな。
尻すぼみにこれで終わりです。