福島の旅 2
山を下って次は五色沼へ。
元県民でありながら五色沼を訪れたことがなかったんだけど、考えてみると県内の有名スポットみたいな場所は学校の遠足で目的地にでもならない限り行く機会はなかったな。家族で出かけるような家でもなかったし。
ハイキングコースのような道を歩きながらいくつかの沼を巡って行くのだけれど次から次へとおもしろい光景が目の前に現れてずっと楽しい。
まず毘沙門沼と沼越しの裏磐梯。
元県民とはいえ生活圏とは離れていたので裏磐梯のカッコよさに気付いたのはわずか数年前なんだけど、それ以来見るたび写真を撮らずにはいられない。
何というんでしょこの荒々しい美しさ。
生きている感じというか。
沼はたぶんすべて写真を撮ったはずだけど、もうどの写真がどの沼かわからなくなってしまった。
このように写真を並べてひとつ言えることは、実際に見た方が色がきれいということです。
風景自体ものすごく見応えはあるのに何かちょっと足りないと感じるところがあって、観光客目線ではそれぞれの沼の前に沼の名前とちょっとした解説の案内くらい出しておいたらいいのではみたいなことは思った。
ずっと「今自分が見ているのは一体何沼なんだ?」というモヤモヤがつきまとっていた。
続いて桧原湖。
県内の湖といえばやはり思い浮かべるのは猪苗代湖になると思うけれど知名度はそこまででもなさそうな桧原湖、絶対にもっと知られるべき。
ここもやはり風景のポイントは裏磐梯なのだった。
この迫力…
周囲に人工物がないというのもあって、なんとなく太古の地球を見ているような気分にもなりませんか?
(これは個人的な印象かもしれない、幼い頃こういう風景に翼竜が飛び交っている挿絵の本を読んだことがある気がする)
桧原湖、あちこちに小島が浮かんで松島もびっくりの美しさなんだけど、これは確かブラタモリで山体崩壊した山がそのまま流れて来たものというような説明がされていたような気がした、けど検索してもそれらしき説明を見つけられないな。
というか検索する過程で入ってくる噴火の情報が恐ろしすぎて風景が美しいとか言ってる場合ではないよこれ。
忘れがちだけど、大災害が生み出した光景なんだよなあ。
地形って何万年単位の産物って認識があって、天地創造的なイメージの中に人間の姿はなかなか存在しなかったけどここはわずか百数十年前に生まれた風景なんだもんね…生活していた人もたくさんいただろうね。
ちょっと考えさせられる。
このあたり、地図を眺めると五色沼も含めて湖や沼が点在していてきっと他の場所も美しいんだろうな、気になるけど足のない私には確かめるすべはない。
この日はここまで。