映画「マジカル・ガール」

映画「マジカル・ガール」を見た。
ツイッターで誰かがツイートしてて記憶に残ってた映画。
明るい話じゃなさそうだぞ、ってことは把握していたけど、最初は病気の娘と父親のちょっといい話かな? って雰囲気があって、日本の魔法少女に憧れる女の子もかわいらしいなという感じがあったけど、着地点はまったく予想もしていない場所だった。
痛くて怖い映画だった。
直接的な描写はあまりないにも関わらず痛みを感じる。一番暴力的なシーンはまったく描かれていないけど痛いし、バルバラの眉間にずっとある傷もそこまで強烈じゃないけど視覚的にずっと痛いよね。
たびたび挟まれる長めの暗転も怖かった。何か良からぬ事態を想像させる闇。
静かなシーンの中に突拍子も無い暴力が出てきそうな気配みたいなのもずっとある。最初バルバラが赤ちゃんを抱いた時このまま落とすんじゃないか? って予感があってすごく怖かったし、最後ダミアンが銃を撃った時は実際「え、撃った」という感じだった。
ここまで書いて思ったけど私はこの映画、ストーリーの考察とかじゃなく感覚の話をしたかったんだな。
監督は日本の魔法少女ものを意識してこの映画を作ったらしくそのあたりでも日本で注目されている部分が多いようだ。私は子供の頃から魔法少女というものに特段思い入れがなく、この映画に影響してるらしい魔法少女まどかマギカなど途中で投げ出してしまったほどで、この映画で感じるべきものを感じ取れていない可能性がある。
それがなくてもおもしろかったんだけどね。
他にはバルバラの地味ファッションがとても好き。あれはスペイン風おしゃれなのだろうか。
アリシアの家なども貧しい設定のようだけど部屋がおしゃれすぎないか。あれがスペインのスタンダードなのか?
BGMがほとんどない中スペイン風の歌とギターの曲がとても良かった。

これがこの映画を見て言いたかったこと。