秋の奈良旅 4

2日目のつづき。

 

藤原京跡へ行く前に橿原市藤原京資料室に寄った。

ここには藤原京の立派なジオラマがあって、予習してから藤原京跡を歩き回ろうというわけ。

ここでも案内の方が熱心に説明してくださった。

藤原京跡の一番良い時期として桜と菜の花の開花が被る頃がおススメということで「へーじゃあまた来ますねー」なんて答えたんだけど、私たちが遠方から来たことを知ると「あ、そりゃだめだ」と。

いやいや全然だめじゃないですよ、私今年だけでここに来たの3回目なので!

東京から藤原京跡に年3回訪れる人間はやはり想定外なのでしょうか。

こちらで結婚相手を見つけるのが一番現実的だね、とかおっしゃってたので、それではお相手をご紹介ください…

 

春が一番美しいそうだけれども秋はコスモスが見どころで、本来はもう時期を過ぎているはずが今年は気象の影響でまだずいぶん残っていますよ、とのことだった。

正直いうとコスモスってそんなに好きな花でもないので特に期待もなく行ってみたけど、実際ピンクのお花畑を目にするとテンションが上がってしまった。

 

ということで今回はコスモス越しの三山を。

 

耳成山(遠い!)

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畝傍山

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香具山

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今回は一か所に立ちぐるっと一周して三山に囲まれた感が実感できる動画を撮ることができて大満足なんだけどここに動画はアップできないのかな。

 

謎に隠れた森の中にある碑。

まあ大極殿跡なんだけど。

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毎回思うけどこの立地最高すぎませんか。

遷都する時きっと元明天皇も無念だったことだろう…

今回は資料室でしっかり解説を聞いてきたこともあり、実際にこの場に立って在りし日の姿を想像しやすかった。

 

それから奈良文化財研究所藤原宮資料室にも立ち寄り、またしても解説付きで館内を案内してもらうという好待遇。

入るなり「若い人たちに興味持ってもらわなくちゃ!」と張り切ってくださっていたのだけど若くもないし元々興味しかないですし、私はここも今年二度目ですし…そんなにも訪れないものですか、若者…

 

飛鳥の方向に歩きながら見つけた大官大寺跡。

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先ほどのジオラマでかなりの存在感だった寺院跡も今はこんな感じ。

 

残された時間も少なくなってきた中雨がぱらついてきたので奈良文化財研究所飛鳥資料館へ向かった。

ここの存在に今まで気づいておらずはじめて訪れた。

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雨なので見られなかったけど庭に飛鳥のさまざまな遺跡のレプリカが展示されていて、時間がなければこの庭だけ見ればいいなと思った。

中の展示もかなり充実していて、あの山田寺の回廊の再現などとてもすごかった。

 

以前からキトラ古墳などの石室に葬られた人はどんな気分なんだろう(というのもおかしな話だけど)、四神たちに守られている感じなのかな、などと考えていたらこの資料館には石室の再現があって、なんと中に入ることができた。

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どんな気分だったかといえば…外から妹に「夢が叶ったね!」などと声をかけられ、周囲にも人がいたため大変恥ずかしかったです。

 

妹とは前回以来奈良万葉文化館には絶対にまた行きたいねという話をしていたのだけど、時間がなくなってしまい断念した。

そのかわり甘樫丘に上ってこの日を締めくくることに。

天気が悪かったので夕日も見えないしとても暗かった。

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甘樫丘からは耳成山畝傍山が見える。

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ここから見る畝傍山の姿はすてきだな。

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昔もこんな感じだったんじゃないかと思わせる飛鳥。

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奈良の夜はとても暗い。

けれど案外平然と人が歩いていたりしておもしろい。

 

橿原神宮前駅へ戻り地下通路を歩いていると熱い大和三山推しに笑ってしまった。

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気持ち、わかるよ。

 

2日目の夜はなんだかそんな気になって地元の居酒屋で飲みホテルのバーで飲み、部屋に帰ってまた飲んだ。

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まったく映えない写真だな。

 

良い一日だった。

2日目おわり。