伊豆の旅 4

旅の記録の続き。

 

時々海がすごく見たくなって見に行くことはあっても、日帰りだとどうしても見ることができないのが早朝の海で、だから今回は絶対に朝から海を見に行くと決めていた。

前日は夜雨が降っていたので、朝も雨だったら嫌だなあと思いながら眠りについた。

 

翌朝、本当は暗いうちから出かけたいくらいだったけど、夜中寝苦しくて良く眠れなかったこともあり、思ったほど早くは出られなかった。

それでも早朝の清々しい空気の中、ワクワクしながら海への道を歩いた。

 

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まだ雲は多めだけど雨は止んでいて朝日が差し始めていた。

私は砂浜に飛び出して行って、昨晩真っ暗だった海がようやく見られた。

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前日に見た海もそうだけど、私が今まで見てきた海と違って海水が透き通っていて磯臭さがまったくないのが不思議だ。

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砂浜の砂もなんだか粒が大きい気がするし、ところどころ赤い粒が混じっていて、これは溶岩とか関係してるのかな? と思ったけどまだ調べてないので真相はわからない。

 

暗くなってから到着した伊東の街、中心地から周りを見ると高い場所にも明かりがあって、それは山の上の方まで住宅やホテルなんかがあるんだろうなとは想像したけど、真っ暗な空中に明かりが灯ってるみたいで幻想的で美しかった。うまく言えないけど、そういう光景が好きなんだ。

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魔法が解けた朝の街。

 

一日中同じ海を見て過ごしたいといういつか叶えたい夢もあるけど、現実的に冬場は無理。

冷え切った体で駅へ向かい、伊豆急に乗って本日最初の目的地へ。

 

昨日終点まで行って一往復していたのでなんとなく車窓の美しい区間は把握していて(トンネルも多い)、窓側に座れたらいいなと思っていたけどやはりそちら側はすべて埋まってしまっていた。

全体的には車内は空いた状態だった。乗客は皆座って本を読んだりスマホを見たりしている中、子供でもあるまいし…とは思ったけど、どうしても海が見たいのでひとりで立って窓に張り付いていた。旅の恥はかき捨てと言うし。

 

視界が開けた瞬間こんな光景が現れたら息を飲んでしまうよ。

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この日だけかいつもそうなのか、波は高かった。
写真ではわからないけど、高く持ち上がった波が背後から射す朝日をとおして青く透けるのです。青く透ける波。そんなの見たことがない。今これを書きながらも震えそうになる。
遠い水平線にはいくつかの島影が並んでいた。

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ああ、もう一度見たい。

 

つづく