関西の旅 5

2日目の続き。

 

関西の旅というタイトルのくせにずっと奈良の話じゃないかと思われるかもしれませんがちゃんと別の地域も訪れますからね。

ただこの記事もまだ奈良ですが。

そしてまだ二日目の話してるのに今はもう6月…

でも絶対最後まで書くんだもんね!

 

藤原京跡から大和三山を見たい、という願望を胸にこの地を訪れたはずなのだけど振り返るとなぜかまともな写真がない。

全然撮っていないわけではないのだけど…

 

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のどかな道から耳成山


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背景に溶け込んじゃってる畝傍山


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こちらも山の形がよくわからない香具山。

 

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いくら好きだからって山をついかわいく撮ろうとするな。

 

南の方から歩いて、大極殿近くまで行って改めて山を眺めようとしたら、これだ。

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手前の森に隠れて耳成山が見えない…

 

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香具山。

 

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ラブリー畝傍山

その時の自分に言いたいことはなんかこう、一ヶ所から同じ目線でぐるっと三山を撮るとかできなかったのかね…カメラも縦だったり横だったり…ちょっとこの時の記憶があまりないんですよね…疲れてたのかな…

 

それはそうとして、やはりこの藤原京の立地はすばらしいと思うんですよね、こんな美しい3つの山に囲まれた都って。

読んだ本では平城京も3つの山に囲まれている説があるらしいけど、若草山とあとなんだったかな、ここまでシンボリックな山ではなかったと思う。

こんなすばらしい場所に造られた都でも長く繁栄するわけではないというのが現実で…歴史っておもしろい。

 

藤原京跡を出て、先ほど訪れた藤原宮跡資料室で「橿原市藤原京資料室」というところに藤原京の模型があるから行ってみて、教えてもらっていたので寄ってみた。

 

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先ほどの資料室もだけどこちらも長期連休の真っただ中とは思えないひと気のなさで、というより職員2人に対して見学者は私一人だけだった。

入るなり職員の人に「さっきも若い人が一人で瓦を見るために来たと言ってやって来たけど、やはり瓦ですか?」と聞かれ、その「さっきも」の「も」は「若い人」に係っているのですか? それとも「一人で」の方に…? などとどうでもいいことが気にかかりながら「いや私は模型を見に…」みたいなことをモゴモゴ答えた。

確かに藤原京の出土品の瓦はすばらしかったんだけど、今回はまだそこまで私には刺さっていなかった。

藤原京の模型はとてもよくできていて、ボタンを押すと解説が流れるようなのもあって楽しかったけど、わりと狭い室内に見学者が自分しかいないという状況になんとなく耐えられなくなり、早々に退室することにした。

帰り際、職員の方に次どこ行くの? 八木駅の方に行くならいい展望テラスがあるよと言われ、この先の予定が特になかった私は「行ってみようかな」と答えると、二人寄ってたかって行き方を説明してくれてちょっと笑ってしまった。一人ずつ話してくれ!

 

せっかく「下ツ道をまっすぐ行って…」みたいな説明を受けていたのに、道に出るなり適当に歩き出す癖のある私はまた「だいたいこっちだろう」という方に歩き出し、結局余計な距離を歩くことになった。

その途中、ちょっと前までやっていたゲーム「遙かなる時空の中で4」の主人公の現代の生活圏であろうあたりを通りひどくわくわくしてしまった。

 

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主人公の高校も位置的に畝傍高校がモデルなのかなとは思っていたけど、わっ今観光パンフレット見て気づいたけど校舎の外観もそっくりだな。

このゲームを最初にやったのは何年前だったか、その頃はこの舞台が奈良ということもまったく意識になかったし、まさかこの辺りを実際に歩くことがあるなんて考えもしていなかった。感慨深い。

 

せっかく教えてもらった下ツ道は歩き損ねたけど、駅に近づく途中で八木町という古い街並みの残るエリアを通った。

 

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芭蕉の句碑も。

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奈良、古代だけの街じゃなかった。

 

大和八木駅に着いて、ちょっと迷いながらも展望フロアのあるミグランスへ。

1階の観光振興支援室にはせんとくんと並んで里中満智子さんの讃良様(かな?)が…!

 

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10階の展望フロアに上がるとなんと、またしても私しかいない。奈良、どうなってるんですか(途中から何人か来ました)

ここが奈良県で一番の高さのビルとのことで、大和三山も何もかもよく見えた。

ここでも職員の人と少し話したけど、私は地元の人にここには遠くから来る価値があるものがあるんですよと伝えたくて「大和三山が好きで東京から来ました」みたいなことを3か所で言ったけど、そういう仕事してる人だしまあ私に言われないでもそんなことはわかってるだろうな。

 

 

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あー美しいなあ、どの山も美しいけどこうしてみると耳成山が一番美しいかなあ。

まるで海に浮かぶ小島みたいだ。
香久山はちょうどビルの角に当たる位置にあって写真がうまく撮れなかった。
たとえ10階建てのビルだとしても古代の人には絶対に見ることのできない三山の姿だと思うと感慨深く、しっかり目に焼き付けた。

 

まだ夕方前だったのだけど、友人から連絡をもらったのでちょっと早めにこの日泊まることになっていた兵庫県の明石に移動することにした。

名残惜しさもあるけど、また来るつもりだからわりとあっさり決めてしまった。

なんか、すごいよね、「今明石にいるから来ない?」みたいな感じで奈良から兵庫県に移動しちゃうの、電車も乗りこなして、私まるで地元の人じゃん…と悦に入りながら奈良を後にした。

 

友人によると明石ではぜひ海鮮を食べてほしいとのことで一人旅ではまず入ることのないであろう地元のお店で飲んだり食べたりした。写真はない。

 

平成最後の夜、私は西明石のホテルで日付が変わるのも待たずすやすや眠っていた。

 

つづく