関西の旅 2

関西の旅1日目のつづき。

 

なぜか気になる歴史上の人物のひとりに「長屋王」がいる。

最近読んだ里中満智子さんの「長屋王残照記」でも永井路子さんの「美貌の女帝」でも描かれ方はカッコイイ(軽い…!)ので、そういう要素のある人物なんだろうなとは思うけれど、気になっていたのはこれらを読むずっと前からで、何がきっかけだったかさっぱり思い出せない。

それはいつか思い出せたらいいなと思うけど、上記の2作品でやはり長屋王いいな…と思った私は今回是非とも長屋王邸跡を訪れたかった。

以前ちょっと調べたことがあって、現在どういう状況になっているかも知っていたんだけど、それも含めて見てみたかった。

 

それが、これ。

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ショッピングセンターの買い物客は長屋王のことどう思ってるんだろ…どうも思ってないか…

 

平城宮跡から歩いたので距離感も掴めて良かった。

毎朝通勤するにはそこまで近いという感じでもないように思うけど歩いていたのだろうか? それとも牛車とかで?

長屋王のことはこれからもうちょっと詳しくなりたいと思っている。

あと次回は長屋王墓も是非訪れたい。

 

もうすっかり疲れていたけどまだ1日を終えるには早くて、一度ちょっと休憩して奈良公園方面へ移動した。

過去2回とも遅い時間に訪れてしまい大仏をまだ見られていないんだけど、今回は確信犯というか、もう私、このあたり夕方から夜にしか行けないかもしれない。ほんとにね、すごくいいんですよ。

 

雨が降り出した東大寺

 

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舞でも行われるのか舞台ができていて、ちょっと見てみたかったな、でも混雑するんだろうな。

 

鹿との再会も楽しみだった。

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鹿ちゃんたちがわーっとこっちに向かってきた時頭の中でドラマ「鹿男あをによし」のエンディング曲が流れてきてしまったよ。

 

正直なところ私は動物がけっこうダメな方で、奈良に来る前は「いや鹿は別に…」という感じだったのだけど、一度会って以来もう心の中では鹿ちゃんと呼んでいるし毎回写真をばしばし撮ってしまう。

何だろう、たぶん動物園とかで見たことはあったはずだけど鹿について今まで何か思ったことはないんだよな、この場所だからこそで、やはり神の使いだから…?

 

体力が残り少ないので場所を絞って、前回とても気に入った二月堂へ行くことにした。

 

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ここは本当にとても良い。

私はひとり旅で、人生はつらくて、もうあたりは薄暗くひと気もなくて、自分を見つめ直すとか自分の生き方に思いをめぐらすとかすべきではないかと思うんですよ、例えば終止符を打つタイミングとか、でもここは絶対そういう思考には入れないのだ、なぜか。

心地よさがすべてで、難しいことが全部飛んでしまう。

テンションが上がるような楽しさとも違い、寂しさも不安もなく、無、に近い状態だろうか。

それでいいのか? という思いもあるけど、そういう場所、そういう時間があってもいいんじゃないかな。

どうしてここが私にとってそういう場所なのかもよくわからないけど。

 

ぼんやりしていたら、明かりが灯った。f:id:wa_ta:20190519205655j:image
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ひとりで暗くなってから歩き回るのはあまり褒められた行動ではないかもしれないけど、私はこの辺りがいつでも開放されていることは本当にすばらしくありがたいことだと思う。

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次もこんな時間に訪れてしまうかもしれない。

いつまでたっても大仏様に会えない。

 

つづく