関西の旅 1

今年の長いゴールデンウィーク、関西方面を旅してきた。

今まで遠くてなかなか行けなかったはずの関西に昨年末からすでに2度も行っているし、この時期フリーきっぷがあるわけでもないし、そんなにお金使ってこの先の生活は…とギリギリまでグズグズ悩んでいたけど、帰省する友人が「向こうで遊ぼうよ」と声をかけてくれたこともあり思い切って決断してしまった。

結果、ものすごく良い5日間になったのだけど、長くなりそうなので早速本題へ。

 

1日目。

出発の時のことをあまり覚えていないな、月曜朝の中央線は遊びに行く人と通勤の人で混雑していた気がする。

18きっぷがある時期なら関西まで普通電車で行くことも考えたと思うけれどこの時期それがないので新幹線で移動した。

電車移動自体私は楽しくて好きだけど、目的地が決まっている時は新幹線って早くて快適ですばらしいね。たまにしか使えないので新鮮にそんなこと思うしありがたみが身にしみます。

関西圏をあちこち回る旅と言いながら京都は素通りで、またかという感じですが奈良へ…

そもそも今回の旅、友人に誘われたのもあるけど、やはり奈良への思いが抑えきれずといったところが大きい。もはや恋ですよこれは。

今回は前の2回とも気になりつつ訪れることができなかった平城宮跡からスタートした。

宿が近鉄橿原線の駅だったため大和西大寺駅のロッカーに荷物を置いて歩いて向かったんだけど、これはある意味失敗であった。

平城宮跡は全体が大きな公園になっているからあちこちから入ることができ、私は駅から歩いて西側から入ったけど、ぐるっと歩いてあとで気づくのだけど正面である南側に最後にたどり着いてしまったのだった。

まず入り口近くにあった平城宮資料館に入ったところ、受付でスタンプラリーの台紙はいりますかと聞かれ、大人ひとりでスタンプラリーなど楽しんで良いものか迷ったけどせっかくなので一応くださいと言って台紙をもらった。

そしてこれも後になって気づくことだがスタンプラリーの粗品交換場所が平城宮資料館だったことから、ここはやはり最後に訪れるべきスポットだったのだと思う。

これまで何度か敷地内を電車で通過していたので気づいてはいたけど、とんでもなく広大な敷地だ。

どこをどう歩いて良いかもわからなかったので、先ほどもらったスタンプラリーのルートを回ることにした。

 

これは私の思い込みなのかわからないのだけど最初に訪れた時から奈良の風景にやたら緑豊かという印象があって、前二回はどちらも冬だったのにそう思ったし、今回は春で一層そのように感じた。

平城宮跡も建物が再現されている場所はごく一部で他はほぼだだっ広い野原なんだけど、こんな野原らしい野原があるのかと歩いているだけで感動的だった。

実際奈良で撮って来た写真にただの野原の風景がけっこうある。

これは私の奈良好きゆえの欲目的なものなんでしょうか。

 

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大極殿に向かう前に建設中の南門に立ち寄った。

組まれた足場から覆いの中をちょっと覗くことができ、当たり前だけどなかなか近代的な作りなんだな、などと思いつつ周りを見渡すともうすごいのだ、そのスケール感が。

 

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遠くに見えるのが朱雀門

晴れていたら周囲の山々も遠くまで見渡せたことだろう。

 

南門、いつできるんだろう、楽しみだね。

 

お待ちかね大極殿へ。

画像や映像で見たことがあったけど、実際に見るとだいぶ距離のある段階から迫力がすごい。

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再現されたものだとしても、世が世なら私のような民草が気軽に近寄れる場所じゃないわけじゃないですか、そう思うと身が震えるような興奮がある。

すごいことですよ。

 

内部の再現もすばらしくて、まさか高御座まで見られるなんて…!

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先ほどの場所が第一次大極殿でこちらが第二次大極殿の跡。

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事前に何も調べずその場の説明もろくに読んでいなかったのでわかっていなかったけど、帰宅後読み終えた永井路子さんの「美貌の女帝」で聖武天皇が一度平城京を出て各地を転々としていたことを知って、なぜ一次と二次があるのかがわかった。

聖武天皇もなんだか気の毒な人のようで最近気になっている。

 

役所の跡など。

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遺構の現物を展示している遺構展示館。

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東院庭園。

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線路を越えて(というのがすごいと思う)朱雀門

内からと外から。

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朱雀門を出るとそこはいかにも正式な入り口といった感じで、ネーミングからしてはじめに見るべき「平城宮いざない館」などの施設があった。

 

お昼のタイミングを逃したのでもういいやと思っていたけどあまりにもお腹が減ってしまいにゅうめんを食べた。おいしかった。

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天平みはらし館からの眺め。

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みはらし…?

 

シアターで遣唐使阿倍仲麻呂のドラマを見た。

正直脚本というかストーリーは「?」だったけど「天の原ふりさけ見れば…」はいい歌だ。

 

そして復元遣唐使船。

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帆が布じゃなく網代帆というの初めて見ておもしろかった。

 

これでスタンプラリーをすべてめぐったわけだけど、粗品交換所は最初に訪れた平城宮跡資料館で、この時点でかなり体力が尽きかけていたもののやはり粗品は気になる…

気力を振り絞り、歩いた。

 

結果…

 

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大極殿クリアファイルもらいました! ヤッタネ!

あと受付のおねえさんの心からの「おつかれさまでした…」とのねぎらいもいただきました…

だってこれ、たぶん1日で回る必要ないんだよね。

近所だったら何回かに分けて歩けただろうに、私にはこの日しかなかったので…

 

平城宮跡、こんなに自由に敷地内を歩き回れるなんてすごくない?

細かいところは全然見尽くせていないし、これはまた訪れなければ…その時はまた一日がかりだなあ…

 

つづく