奈良のこと 4
奈良の旅2日目のつづき。
檜隈寺跡…に建つ於美阿志神社。
檜隈寺は渡来系の東漢氏の氏寺で、於美阿志神社は東漢氏の始祖が祭神の氏神らしい。
今検索していたら田村麻呂でおなじみ坂上氏は東漢氏の後裔だったとかいう情報も出てきてこれはもうほんとに教科書の世界ではないか…
そこでこの自己分析はどうだろう、私はすごいミーハーで、「テレビで紹介されてた話題のスポットだ!」とか「雑誌に載ってた店だ!」みたいな感じで「教科書に載ってたあれだ!」って感覚があるのではないか…それも地方民から見た東京のおしゃれスポットレベルの。このあこがれ感、なかなか的を得ているのでは? 的を射? まあいいや。
文武天皇陵。
この先見分けのつかない画像がたくさん並ぶことになりますよ…
「長屋王残照記」を読んだので、文武天皇の姿も里中満智子さんの絵で浮かぶ。この時代の人物は全員そう。
次に訪れた高松塚古墳は前回も行ったので写真はなし。
天武持統天皇陵。
「天上の虹」を読んだので天武天皇も持統天皇も里中満智子さんの以下略
地元の人には当たり前の光景だろうけど、やはり街のあちこちにぽこぽこと歴史上の有名人が眠っているというのはものすごいことだしものすごい土地だと思う。
亀石と橘寺も写真はなし。
奈良が初めての妹には石舞台古墳を見なくていいのか確認したけど別にいいとのこと。わりといろんな場所で「別にいい」と切り捨てる妹が奈良に求めるものがよくわからない。
私が行きたかった酒船石を目指しながら、伝飛鳥板蓋宮跡を見て行くことにした。
正直な感想、「え、これ…」という…
なんと推古天皇から持統天皇あたりまでに飛鳥の地にいくつも造営された宮はまだどれもはっきりしていないらしい。
推古天皇も持統天皇も確たる存在なのに彼女らのいた宮の場所がはっきりしていないだとかそこで出された日本最初の律令はこんなに知られてるのに飛鳥浄御原宮の場所は確定していないとか、現実と伝説が入り混じっている感じ、あー…(感情の限界)
飛鳥のかっこいい自販機でも見て落ち着いてくれ。
酒船石。
この石は、意味深な形状で何だかわからないところが魅力なんだと思う。解明される日は来るのだろうか。
酒船石に至る竹林が良かった。
近かったので亀型石造物も見た。
こちらも何だかわからないが見た感じ、水洗ト…なんでもない。
奈良では小高い場所に登りたい願望が強くあり、この日も甘樫丘で終わりにしようと考えていたのだけど、ちょっと疲れたこともあって軽い気持ちで県立万葉文化館に立ち寄った。
まさかこの施設があれほどのものとはこの時まだ知る由もなく…
つづく